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「COPD」って何?という人は必読!知識を身につけ、早期発見と対策に努めましょう

「COPD」って何?という人は必読!知識を身につけ、早期発見と対策に努めましょう

新井 英一

監修
新井 英一
栄養素の代謝に魅了され、人間栄養学を支える研究教育者
  • テキスト
    ニュータス編集部

2018年06月05日[2018年06月11日更新]

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「COPD」は、慢性気管支炎や肺気腫などの病気の総称です。英語のChronic Obstructive Pulmonary Diseaseの略で、日本語では「COPD」といいます。「たばこ病」といわれるくらい、喫煙者に多い病気ですが、大気汚染などの有害物質を長期間吸うことでも、肺が炎症を起こして発症します。 一度失われた肺の機能は元には戻らないため、肺がダメージを受ける前に病気について知識を蓄え、自分はもちろん、周囲の人たちの予防や早期発見、治療に役立てましょう。

喫煙経験があり、咳や痰、息切れの症状がある人は要注意!

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COPDの最大の原因は喫煙で、喫煙者の15~20%が発症しています。たばこなどの有害物質を吸い込むことで、肺の中に炎症がおき、咳や痰が出たり、気管支が細くなるため息切れしやすくなります。

2001年時点の疫学調査研究NICEスタディによると、日本には約530万人の患者がいると推定されていますが、多くの人がCOPDと気付かないまま治療を受けずに生活しているのです。そのため、気付いたときには重症化していることが多く、COPDによる死亡者数は年々増加。日本人の死亡原因でみると、男性では8位です。

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COPDはかかったとしても、早期に治療を始めれば、進行や悪化を防いだり遅らせることが可能です。そのためにも、早期発見が重要なのです。

まずはあなた自身にCOPDのリスクはないのか、チェックをしてみましょう。

COPDセルフチェック表

□40歳以上である
□たばこを吸っている
□同世代と較べて息切れがしやすい
□階段をのぼるときなど、すぐに息切れする
□風邪を引いているわけでもないのに、咳や痰がよく出る
□休み休みでないと歩くのがつらい

チェック項目でいくつか当てはまる人は、スパイロメトリーと呼ばれる呼吸機能検査が必要です。早めに呼吸器専門医に相談してみてください。

放置しておくと、
肺炎や肺がんなど重篤な病気のリスクが上昇

もし、COPDと診断されても恐れることはありません。早期発見であれば、生活習慣を改めることで、QOL(生活の質)を落とさずに生活をすることができます。

逆に心当たりがあるのにそのままにしておくと、肺炎や肺がんに進行する可能性が高まります。また、全身が衰弱して胃腸障害や高血圧、糖尿病、心不全などを起こしやすくなりますので放置は禁物です。

COPDの治療について

治療の基本は「禁煙」です。「一病息災」という言葉がありますが、COPDをきっかけに禁煙して生活習慣を改めれば、多くの場合は進行を遅らせることができます。

COPDの人は、呼吸が苦しいために身体を動かさない人が多く、お腹が空かないため食が細く「痩せ」の人が多いのが特徴です。逆に少数ですが、運動をしないで食べすぎて「肥満」の人もいます。いずれも、COPDの改善にはマイナス要素ですから、食生活を改めて適正体重を目標にします。

COPDの方の食事について

COPDと診断された方または予備軍の方の食事のとりかたについてのご紹介です。

  • 1回の食事量を減らし、食事の回数を増やす
    主食、副菜、主菜などをバランス良く、しっかり食べましょう。1回に多く食べられない場合は、1日3食を数回に分けたり、間食を上手に活用してください。
  • 油で効率よくエネルギーをとる
    脂質は少量で多くのエネルギーを摂取できます。炒め物や揚げ物などで油を上手に摂ったり、またチーズなどの乳製品やナッツ類などを利用することも効率のよいとり方です。
  • 良質のたんぱく質をとる
    筋肉の減少を防ぐために、良質のたんぱく質が含まれる魚、肉、大豆、大豆製品、卵、牛乳、乳製品をとりましょう。
  • 炭酸飲料、芋類は避ける
    ガスがおなかにたまると、食欲が低下し、横隔膜も圧迫され呼吸がしにくくなります。
  • 塩分のとりすぎに注意
    COPDは、高血圧や動脈硬化などの病気も合併しやすいので、塩分をとりすぎないように注意が必要です。
  • 抗酸化ビタミンやカルシウムも忘れずに
    風邪などの感染予防に、ビタミンCやビタミンE、COPDと併発することが多い骨粗しょう症予防のために、カルシウム摂取も大切です。

適度な運動で適正体重を維持し、体力強化で症状改善も

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同時に、無理のない程度に適度な運動を行いましょう。
運動をすることで、「痩せ」の人は食欲が増し、「肥満」の人は消費カロリーを増やして減量することができます。また、体力や筋力が増すことで、病気の進行を遅らせることができ、息切れなどの症状も改善する場合があります。

 ただし、気管支や肺に負担をかけるような激しい運動は逆効果です。1日20~30分のウォーキング程度で様子をみながら実践します。運動前には、ストレッチなどの準備運動をとり入れてウォーミングアップを行い、少しずつ身体を動かしていくのがおすすめです。また、咳や痰、息切れなどの症状がある人は、適度に休憩をとり、動悸やめまいなどを感じたら中止するという判断も大事です。

まとめ

「COPD」という聞きなれない言葉が、少しは身近に感じるようになりましたでしょうか。
家族や知り合いに喫煙者や咳が多い人がいたら、ぜひここで紹介したセルフチェックをすすめてみてください。
早期発見と対策が、大切な人の寿命を伸ばしてくれます。

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