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ビタミンE

2017年07月12日[2017年07月12日更新]

脂溶性ビタミンの一つ。トコフェロールに属するものと、トコトリエノールに属するものとがある。それぞれα、β、γ、及びδ体の同族体が自然界に存在する。最もビタミンE活性が高いのはα-トコフェロールである。ビタミンEは抗酸化作用を有し、食品成分に含まれる脂質の過酸化を防止するための酸化防止剤として利用されている。同様に、体内でも主に抗酸化物質として働き、細胞膜やタンパク質、核酸の損傷を防ぐ。ビタミンE欠乏は神経障害を引き起こす。植物油に多く含まれており、摂取されたビタミンEは、食事中の脂質とともに胆汁酸等によってミセル化されて吸収され、キロミクロンに含まれて血液中を輸送され、キロミクロンレムナントの構成成分として肝臓に取り込まれる。取り込まれたビタミンEのうち、α-トコフェロールのみがα-トコフェロール輸送タンパク質に結合して肝臓内を輸送され、VLDLに組み込まれて肝臓から放出され、LDLの構成成分として各組織に輸送される。したがって、肝臓から各組織に供給されるのはα-トコフェロールである。血中や組織中に存在するビタミンEの大部分がα-トコフェロールであることから、「日本人の食事摂取基準(2015年版)」では、ビタミンEとしてα-トコフェロールのみを対象としている。一方、他の同族体はα-トコフェロールと異なる作用を有しているとされている。→キロミクロン、VLDL、α-トコフェロール輸送タンパク質

出典:栄養・食糧学用語辞典 第2版 - 日本栄養・食糧学会 編 | 建帛社

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