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ビタミンB12

2017年12月04日[2017年12月04日更新]

ビタミンB群に属する水溶性ビタミンの一つ。コリン環とジメチルベンズイミダゾールのヌクレオチドが結合した構造をもつコバルトの錯体である。狭義には、シアノコバラミンがビタミンB12とよばれる。シアノコバラミンは精製の過程でコバルトにCNが配位したもので、自然界には存在しないが、薬物やサプリメントとして用いられる。CNがOHで置換されたものはヒドロキソコバラミンである。ヒト体内にはコバルトにメチル基が配位したものとアデノシル基が配位したものが存在しており、それぞれ、メチルコバラミン、アデノシルコバラミン(5'-デオキシアデノシルコバラミン)とよばれる。上記のすべてがコバラミンと総称され、広義のビタミンB12である。ビタミンB12はすべて微生物由来であり、ビタミンB12は植物にはほとんど含まれておらず、その主要な給源は動物性食品である。多くの藻類はビタミンB12アナログを有しており、ビタミンB12活性を有しないものも多いが、ノリなどにはビタミンB12が含まれている。肝臓は大量のビタミンB12を貯蔵している。ビタミンB12は徐々に胆汁中に失われるが、腸肝循環がこの貯蔵の減少を防いでいるので、肝臓の貯蔵は摂取必要量の数年間分におよぶこともある。「日本人の食事摂取基準(2015年版)」ではシアノコバラミン量として示されており、成人の推定平均必要量は2.0μg/日である。耐容上限量は設定されていない。→ビタミンB12依存酵素、メチオニンシンターゼ、メチルマロニルCoAムターゼ、ハプトコリン、内因子、トランスコバラミン-2

出典:栄養・食糧学用語辞典 第2版 - 日本栄養・食糧学会 編 | 建帛社

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